ツリー型タブの削除
ツリー型タブは、Floorp においては、組み込みの拡張機能としてバージョン 8 から提供されていましたが、バージョン 11 ではこの拡張機能は削除されます。
また、これに伴い、ツリー型タブの設定やツリー型タブの挙動を変更する設定も削除されます。
ネイティブ実装の垂直タブの追加
ツリー型タブの削除に伴い、代わりとして Floorp によるネイティブ実装の垂直タブが追加されます。
ツリー型との比較は以下の通りです。
メリット:
- ツリー型タブよりも高速に動作します。
- ネイティブ実装のため、ツリー型タブのようにタブの挙動がおかしくなることがありません。ツリー型タブの設定によって Floorp が謝った動作をしていた問題がありました。(ツリー型タブ自体に問題はなく、Floorp の問題です。)
- ツリー型タブではウェブ拡張機能の API を使用していたため、いくつかの機能が使えなくなっていましたが、ネイティブ実装のため、これらの機能が使えるようになります。具体的には、「外部ブラウザーで開く」等の機能です。
デメリット:
- ツリー型タブのように、タブをグループ化することができません。
- ツリー型タブのように、タブを階層化することができません。
- ツリー型タブと挙動が異なることがあります。
- ツリー型タブのように、タブを閉じたときに、そのタブの子タブがすべて閉じられることはありません。
- 実装初期は、ツリー型タブよりも不安定な動作をすることがあります。
注意: ツリー型タブは Firefox アドオンとしてインストール可能であり、完全に利用できなくなったわけではありません。
ネイティブ実装の垂直タブの設定と仕様
ネイティブ実装の垂直タブの設定は、ツリー型タブの設定とは別になります。設定の「デザイン」タブに「垂直タブ」の項目が追加されています。ここでツリー型タブの設定と同様に、垂直タブをフォーカス時に展開する機能を有効にできます。